【ServiceNow】レポートを2軸で表現する方法(棒グラフと折れ線グラフ)

【ServiceNow】レポートを2軸で表現する方法(棒グラフと折れ線グラフ)

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こんにちは、ServiceNow担当のわっくんです。
今回は、レポート機能について具体な使用例を紹介したいと思います。

ServiceNow レポートは、データを可視化したものであり、ダッシュボードやサービスポータルでユーザーと共有したり、PDF にエクスポートしたり、メールで送信することが可能です。

レポートを使用することで、現在の状況や、傾向を発見することができ、人間の判断の手助けとなります。

単純なリストを表示するレポートであれば多くの方が感覚的に使用できると思いますが、グラフィカルなレポートの場合は設定内容が増えるため、使い方を理解する必要があります。

 

シリーズとして、複数回に渡り様々なレポートを取り上げてご紹介していきます。
  1. ソリッドゲージの作成方法
  2. ヒートマップの作成方法
  3. レポートの2軸化を実現する方法(棒グラフと折れ線グラフの併用)
  4. レポートから他の画面へ遷移する方法
この記事では、「3.レポートの2軸化を実現する方法」をご紹介します。

 

※本記事はWashingtonバージョン時点の内容を元に作成しています。
Platform analytics の 内容は含まれておりません。

※レポートの概要については、過去の記事がありますので、こちらをご参照ください。
【ServiceNow】レポート機能の紹介
皆様こんにちは。ServiceNow担当のひろです。この記事では、ServiceNowのレポート機能についてご紹介します。 …続きはコチラ

 

概要

概要

2種類のデータ傾向による相関を見るために、一つのレポート上で 2つのデータを出すことが可能です。
例えば 下図のイメージの様に、棒グラフと折れ線グラフを1つのレポートで同時に表示することができます。

<イメージ>


 

用途

2つのデータの相関を表現したい場合に、あるいは相関があるかどうかを判断したい場合に使用できます。

<事例>
・日々の気温の変化(折れ線グラフ)と、ビールの売り上げの変化(棒グラフ)
・毎月の来客数の推移(棒グラフ)と、契約成約数の推移(折れ線グラフ)

棒グラフ(1軸目)の作成方法

レポートの作成に必要な設定を説明します。
レポートの種類によって設定内容が違いますのでご留意ください。
この記事では使い方が難しい項目(未指定でも影響ない項目)については省略しています。

 

データの設定

レポートに使用するデータ(テーブル等)を設定します。
設定項目 説明
レポート名 任意の名前を設定します。
ソースタイプ レポートに使用するデータを指定します。
(通常はテーブルを選択します)
テーブル レポートに使用するテーブルを選択します。

 

タイプの指定

レポートのタイプから、1軸目のタイプを指定します。
ここでは例として「列」を選択します。

 

構成の設定

レポートの構成で1軸目の表示項目を設定します。
設定項目 説明
傾向の基準 レポートの横軸となるフィールドを指定します。
クレジット毎 横軸の集計単位を指定します。
(年、月、日、など)
集計 出力レコードが複数件該当する場合の計算方法を指定します。
(カウント、合計、平均など)
また、どのフィールドを出力値として使用するか選択します。
下図の例では、Salesフィールドの合計を出力します。

棒グラフ(1軸目)のデザイン設定

スタイルの設定

レポートのスタイルで、1軸目のデザインを決定します。

<全般>
設定項目 説明
チャートの色 ここでは「1つの色を使用」しか選択できません。
色を設定 棒グラフの色を指定できます。
(指定しない場合は、デフォルトの色になります)
データラベルを表示 棒グラフ上に値を表示する場合はONにします。
中央のデータラベル 棒グラフの中央に値を表示する場合はONにします。
OFFの場合は、棒グラフの上部にラベルが表示されます。
カスタムグラフサイズ ONにするとレポートの幅・高さをピクセル単位で指定できます。
チャートサイズ レポートの大きさを設定します。
小数点以下桁数 値の小数を何桁まで表示するかを指定します。

 

<タイトル>
設定項目 説明
チャートのタイトルを表示 レポート内のタイトルを、どの場合に表示するか指定します。
常時:ダッシュボードに追加した場合も表示されます。
レポートのみ:レポートの表示時のみタイトルを表示します。ダッシュボードに追加した場合にタイトルが表示されません。
実行しない:常にタイトルが表示されません。
チャートタイトル レポート内のタイトルを指定できます。
省略した場合はレポート名がタイトルになります。
チャートタイトルのサイズ チャートタイトルのサイズを指定します。
0を指定すると、タイトルは表示されません。
チャートタイトルの色 レポート内のタイトルの色を指定できます。
(指定しない場合は、デフォルトの色になります)
チャートタイトルのカスタム位置 ONにするとレポート内のタイトルのX位置・Y位置をピクセル単位で指定できます。
タイトルの水平位置 レポート内のタイトルの水平位置指定します。
(左、センター、右)
タイトルの垂直位置 レポート内のタイトルの垂直位置指定します。
(トップ、中央、下)

 

<軸 ー X軸>
設定項目 説明
タイトル X軸のタイトルを指定します。
省略した場合、何も表示されません。
タイトルのサイズ X軸のタイトルの大きさを指定します。
タイトル太字 X軸のタイトルを太字にする場合、ONにします。
反対側 ONにすると、X軸の目盛ラベルがレポートの上部に配置されます。
OFFにすると、X軸の目盛ラベルがレポートの下部に配置されます。
グリッドを表示 ONにすると、X軸の目盛線(縦線)が表示されます。
グリッドドット付き ONにすると、X軸の目盛線(縦線)が点線で表示されます。
X軸のラベルサイズ X軸の目盛ラベルのサイズを指定します。
0を指定すると目盛ラベルが非表示になります。
ラベル太字 X軸の目盛ラベルを太字にします。

 

<軸 ー Y軸>
設定項目 説明
タイトル Y軸のタイトルを指定します。
省略した場合、設定した集計方法+フィールド名が表示されます。
タイトルのサイズ Y軸のタイトルの大きさを指定します。
0を指定すると非表示になります。
省略するとデフォルトサイズになります。
タイトル太字 Y軸のタイトルを太字にする場合、ONにします。
反対側 ONにすると、Y軸の目盛ラベルがレポートの上部に配置されます。
OFFにすると、Y軸の目盛ラベルがレポートの下部に配置されます。
グリッドを表示 ONにすると、Y軸の目盛線(縦線)が表示されます。
グリッドドット付き ONにすると、Y軸の目盛線(縦線)が点線で表示されます。
X軸のラベルサイズ Y軸の目盛ラベルのサイズを指定します。
0を指定すると目盛ラベルが非表示になります。
省略するとデフォルトサイズになります。
ラベル太字 Y軸の目盛ラベルを太字にします。

 

レポートを保存します。

折れ線グラフ(2軸目)の作成方法

2軸目の追加

レポートの構造より「データセットを追加」を選択します。

 

データの設定

2軸目のデータの設定をします。
2軸目の場合、レポート名の変わりにデータセット名を登録します。
(データセット名は凡例として使用されます)

 

タイプの指定

2軸目のレポートタイプを選択します。
2軸目のタイプは、1軸目と互換性のあるタイプしか選択できません。
ここでは例として、「線グラフ」を指定します。

 

構成の設定

レポートの構成で、2軸目の表示項目を設定します。
設定項目 説明
傾向の基準 レポートの横軸となるフィールドを指定します。
クレジット毎 1軸目で指定した内容が適用されます。
任意には変更できません。
集計 出力レコードが複数件該当する場合の計算方法を指定します。
(カウント、合計、平均など)
また、どのフィールドを出力値として使用するか選択します。
下図の例では、Temperatureフィールドの平均値を出力します。

折れ線グラフ(2軸目)のデザイン設定

スタイルの設定

2軸目のレポートのスタイルを指定します。

<全般の設定>
設定項目 説明
チャートの色 ここでは「1つの色を使用」しか選択できません。
色を設定 折れ線グラフの色を指定できます。
(指定しない場合は、デフォルトの色になります)
データラベルを表示 折れ線グラフ上に値を表示する場合はONにします。
マーカーを表示 ONにすると、各値の位置にマーカーが表示されます。

 

<軸の設定>
設定項目 説明
右側のY軸として表示 ONにすると、レポートの右側に、2軸目のY軸の目盛ラベルが表示されます。
(データセットの表示は、レポートの左側に表示されます)
タイトル 2軸目のY軸タイトルを指定します。
省略した場合、設定した集計方法+フィールド名が表示されます。
移動元 2軸目のY軸目盛りの最小値を指定します。
移動先 2軸目のY軸目盛りの最大値を指定します。

 

データセット名の設定

2軸目のデータセットを保存すると、レポートの画面に戻ります。

レポートのデータで、1軸目のデータセット名が入力できるようになっていますので
データセット名を指定します。
(データセット名は凡例として使用されます)

レポートを保存します。

実行結果

実行結果

上記の設定をすると、このようなレポートが生成されます。

 

おわりに

今回は、レポートの2軸化をテーマに、具体的な作成方法をご紹介しました。
レポートの種類は多く存在しますので、特性と要件に応じて最適なものをご活用ください。
この記事がレポート機能を利用するきっかけになれば幸いです。

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