皆さん、こんにちは。ServiceNow担当のｊｄです。

ServiceNowのプラットフォームは、半年毎にバージョンアップされ 常に進化しています。
バージョンアップ毎に発行されるリリースノートでは、新しい製品アプリケーションの他、既存の製品の追加機能と修正について展開されます。
弊社では、ServiceNowを導入して頂いている企業様の環境を発展・向上させるため、最新機能の把握に努めています。

2023年9月に Vancouverバージョンが公開されました。リリースノートより新機能をピックアップしてお伝えしたいと思います。
この記事が皆様のビジネスに役立ちますと幸いです。

Now Assistは、ServiceNowが提供するNow Assistの生成AIの機能です。
ざまざまなパッケージで提供されていますが、以下の機能（スキル）が提供されています。

 

スキル	概要
Case or incident summarization	インシデントの内容と履歴の概要を生成し、表示する
Chat summarization	チャットの内容の概要を生成し、表示と記録をする
Resolution notes summarization	解決メモを生成する
Now Assist in AI Search	最大マッチしたKAの内容の概要を生成し、検索結果にその情報を追加する
Flow generation	説明文章からフローを生成する
Now Assist in Virtual Agent	仮想エージェントが会話型対応でユーザーの要求に対応をする
Now Assist for Creator	Flow Assist（フローの生成）とCode generation（コード生成）の機能を提供する

 

Access Analyzerを使ってユーザーのリソースへのアクセス権限の評価が可能になります。ユーザー条件の診断機能と同じ様に読み取り等の権限を確認することができます。

Vancouverバージョンで追加された機能 及び 利用可能になった機能のごく一部ですが、プラットフォームとITSM機能で目立ったものを簡単にご紹介します。

 

機能	概要
ATF Test Generator and Cloud Runner	ATFテストを自動生成し、クラウドでATFテストの実行を可能にします。
Next Experience	専用のバーにスコープとアップデートセットメニューを表示し、アップデートセットピッカーからアップデートセットの作成ができます。
ServiceNow Data Discovery	ServiceNowに保管されているデータをスキャンし、個人データの保存箇所を洗い出すことができます。
Zero Trust Access	ユーザーのServiceNowへの接続条件（IPなど）を確認し、条件に合わせてユーザーのロールを無効にしたり、特定のロールに限定したりすることができます。
Service Catalog	添付ファイルをドラッグアンドドロップして追加することができます。
Generative AI Controller	OpenAI, Azure Open AI, or ServiceNowと連携できるスポークが利用可能です。
Activity Stream連携	Sidebar会話を開始した時に、専用のカードがActivity Streamに追加されます。
IntegrationHub Import	機能が改善されて使いやすくなり、複数のテーブルへのインポートもサポートされます。
API	GlideElementにgetDisplayValueLang()とgetLabelLang()が追加
Process Automation Designer	PADが大きく改善されて、Diagramビュー、変更取り消し等が追加されています。
クローン	新しいクローンアドミンコンソルを導入して、専用のUIでクローンの設定と申請を管理することができます。※事前バックアップのオプションが追加されました。
データベース	座標のデータタイプが追加され、関数を使って距離を算出することができます。
Decision Table	対応データの種類が増え、テスト機能などが追加されています。
セキュリティ	CSV、Excel等の出力プロセッサーのアクセス制御が可能になります。

 

バージョンアップ毎に発行されるリリースノートで、毎回膨大な新機能や 既存製品の修正が行われますが、リリースノートのすべてを説明するのは難しいので、今回は新機能をピックアップしてお伝えしました。
機会があれば、今後も新機能についてご紹介したいと思います。

ServiceNowの高度な実装には、弊社のServiceNow導入サービスをよろしくお願いいたします。

ServiceNowについて更に詳しく知りたい方は、ServiceNowに熟知したSTSメンバーがよりよいシステム構築をご提案しますので、ぜひご相談ください。

お問い合わせはコチラ