【ServiceNow】ユーザー設定でできること

【ServiceNow】ユーザー設定でできること

皆さんこんにちは。ServiceNowチームのエリンギです。

ServiceNowを利用するにあたって、「こんな表示にしたいな」「もっとこうなったらな」
と感じることはありませんか?

もしかしたら、「ユーザー設定」で今すぐ解決できるかもしれません。
この記事では、「ユーザー設定」のひとつひとつのメニューで設定できることをご紹介します。

ユーザー設定とは

ユーザー設定とは、ユーザーが自分のニーズや好みに合わせてプラットフォームの表示や動作をカスタマイズできる設定オプションです。
これには、テーマや言語、通知の設定から、アクセシビリティ機能の有効化までが含まれており、ひとりひとりのユーザーがより快適に作業できる環境を整えることができます。

今回ご案内するのは、Now PlatformのNext Experience UIにおける設定です。
Next Experience UIは以下の画像のような見た目をしています。
ユーザー設定画面を開くには、ServiceNowにログイン後、画面右上のプロフィールアイコンをクリックし、ドロップダウンメニューから「設定(英:Preference)」を選択します。
ここから、さまざまな設定項目を簡単にカスタマイズできます。


特別なロールやアサインが無くても可能な設定には以下のタイプがあります。
  • 表示:最適な UI になるように設定を構成します。
  • テーマ:テーマやカラーパレットを選択して、インターフェースのデザインをパーソナライズします。
  • アクセシビリティ:アニメーションやキーボードナビゲーションを設定し、最もアクセスしやすいUIにします。
  • 言語:表示言語と地域設定を構成し、母国語や地域に合わせた表示を可能にします。
  • 通知:通知の種類や受信方法を設定します。
他にはどんな設定タイプが?→ServicwNow公式ドキュメント

管理者の設定によっては、メニューが隠されている場合もあります。
インスタンスがアップグレードされると、メニューも増えたり変わったりしますが
今回はWashingtonバージョンでのご紹介です。

では、少し長くなりますが、ひとつひとつのメニューについてみていきましょう!

表示


「表示」の設定では、ユーザーインターフェースの見た目やレイアウトをカスタマイズできます。
自分にとって最適な UI になるように表示設定を構成しましょう。
「表示」タイルを押下すると表示されるメニューについてみていきます!

1.フォームのセクションと関連リストをクラシック形式のタブに整理する


ON:セクションや関連リストがタブ形式で表示されます


OFF:セクションや関連リストがタブ形式で表示されません


 

2.クラシック形式で関連リストをロード


関連リストを読み込むタイミングを設定します。
以下の選択肢から設定が可能です。
  1. フォームと同時:フォームを開くとロードされます
  2. フォームのロード時:残りのフォームが読み込まれた後に読み込まれます。
  3. オンデマンド:フォーム下部の [ 関連リストをロード ] をクリックして、関連リストをロードします。
オンデマンドを設定すると、関連リストのデータを必要とする場合にのみ読み込むことができます。
フォームのロード時のパフォーマンス向上も期待できます。

 

3.リストに改行を挿入


ON:リストに改行が挿入されます。少し長い文章でも読みやすいです!
OFF:リストに改行が挿入されず、長い値も1行で表示されます。リストがコンパクトな表示になります。
 

4.圧縮スペーシングモードを使用


ON:項目間のスペースなどを縮小されます。フォームやリストにより多くのコンテンツを表示することができます。
OFF:デフォルトの表示はこちら。ONの場合より少し項目の感覚に余裕があります。
 

5.フォームにヘルプヒントを表示


ON:項目にヒントが設定されている場合にヒントマーク(?)を提供します。ヒントがあることが一目で分かります!
OFF:ヒントマークは表示されませんが、項目名にマウスホバーすることでヒント文は確認可能です。

6.常に上部ナビゲーションを表示


リンクを開くとき、マウスホイールでクリックしたり、ctrl+クリックをすると別タブで開きます。
開いた画面をどのように表示するか、の設定です。

ON:リンクを新しいタブで開くとき、上部ナビゲーションも表示します。
例:インシデントのリストからレコードを別タブで開いた画面
 

OFF:リンクを新しいタブで開くとき、メインコンテンツの部分のみ表示します。
例:インシデントのリストからレコードを別タブで開いた画面
 

7.スタートページ


ユーザーがインスタンスにログインしたときに表示される開始ページを設定します。
以下の選択肢から設定が可能です。
  1. デフォルトを使用:管理者によって構成されたデフォルトのランディングページ
  2. ダッシュボードを使用:最後にアクセスしたダッシュボード
  3. 現在のページを使用:この選択肢を選択したときに開いているページを開始ページにします(任意のフォームやリストなど)
  4. 前回の続きから使用:次回ログイン時に、最後にアクセスした ServiceNow ページを開始ページとして設定
 

3「現在のページを使用」の設定例(ログイン後、INC0000001の画面が開きます)
 

8.お気に入りをクイック編集する機能を表示


ON:任意のメニューをお気に入り登録(★)したときに、クイック設定画面が開きます。
 

9.メニューアイテムのフィルター時に他のメニューの結果を表示


ON:検索しているメニュー以外のメニューからの検索結果も表示します。

OFF:検索しているメニューの検索結果のみ表示します。

テーマ と 言語


「テーマ」の設定では、プラットフォームの外観を自分好みにカスタマイズできます。
「テーマ」タイルを押下すると選択可能なテーマが表示されます!
管理者が設定している場合は、会社のブランディングに合わせたカスタムテーマを選ぶことも可能です。

1.デフォルト

2.ダーク


著者はダークの設定にしています。目に優しい気がします。

 


タイトル通り、言語や時刻に関する設定をします。
「言語と地域」タイルを押下すると表示されるメニューについてみていきます!

 

1.日時形式


日時フィールドの表示形式を下記から選択できます。
  1. YYYY-MM-DD 09:00:01 5分前
  2. YYYY-MM-DD 09:00 5分前
  3. YYYY-MM-DD 09:00:01(デフォルト)
  4. YYYY-MM-DD 09:00
  5. 5分前
    

2.言語


言語のプラグインが導入されている場合のみ表示されるメニューです。
複数の言語から、インスタンスで使用する言語を設定します。

 

アクセシビリティ


アクセシビリティの設定では、ユーザーのひとりひとりがより使いやすくするための、表示・動作設定を変更できます。
「アクセシビリティ」タイルを押下すると表示されるメニューについてみていきます!

 

1.フォームに日付と時刻の形式を表示


ON:項目ラベルに日付形式や日時形式を表示します。
日時にはいろいろな形式があり、混乱することもありますよね。
形式を表示していれば、どの形式で入力すればよいのか明確です!

 

2.チャートおよびグラフのデータテーブルを有効にする


ON:画面読み上げソフトからのアクセスを想定し、チャートとグラフデータを含むテーブルを表示します。
読み上げソフトの使用をしない場合でも、テーブルが表示されていると数字が分かりやすいですね。
 

3.チャートとグラフの色をパターンに置換


ON:ストライプや破線などのパターンを使って表示するようにチャートやグラフを調整します。
色だけではなく、模様でも、一目でデータの区別ができるようになります。
 

4.動作を減らす


ON:画面を切り替えるときのアニメーションの速度を下げます。
動作が重いと感じる環境のとき、目が疲れているときなどに有用です!アニメーションが苦手な方にも。

 

5.特別なキーボードショートカットを有効にする


ON:キーボードショートカットを利用して、一般的なアクションをすばやく実行できます。
使用可能なキーボードショートカット一覧は、プロフィールアイコンをクリックすると表示されます。 
 

6.クラシック版のアクセシビリティを有効にする


ON:タブにより移動できるフィールドやアイコンが増えます。
キーボードのみでの操作がより便利になりますね。
例:OFFの場合だとタブで移動できないアイコン等
 

7.カーソルを合わせずにすべてのボタンを表示する


ON:マウスホバーによって表示されるボタンやフィールドなどを、デフォルトで表示したままにします。
一目で分かりやすい表示!
例:お気に入り登録ボタン
 
 

8.切り捨てられたテキストにキーボードフォーカスを有効にする

ON:テキストが長すぎて画面上で「…」で省略されている場合、その省略されたテキストに対してキーボードフォーカスが当たると、全文表示されるようになります。
テキストが省略されがちなリストやダッシュボード上において有用です。
※この機能をOFFにしていても、マウスホバーすることで全文表示は可能です。


通知


「通知」の設定では、通知を受け取る方法や、通知の頻度、特定の通知のON/OFFの設定ができます。
「通知」タイルを押下すると表示されるメニューについてみていきます!
※管理者の設定によっては、通知をOFFにしても強制的に届く場合があります。

1.通知を許可

OFF:すべての通知を無効にします。通知が届かなくなります。

2.システム通知

通知カテゴリや個々のシステム通知を有効または無効にします。

3.カスタム通知

受け取る通知を、個別にカスタマイズできる機能です。
通知チャネル(メール/SMS/アプリ内通知/プッシュ通知)の選択や、
通知タイミング、通知の条件を設定をして、自分のニーズに合わせて通知の内容や形式を細かく調整できます。

4.配送チャネル

個々の配送チャネルを有効または無効にします。

最後に

いかがでしたでしょうか?
みなさんがよりServiceNowが使いやすくなる手助けになっていれば幸いです。

今回はユーザーの個人設定でできることをご案内しましたが、
ServiceNowの高度な実装が必要な方、ServiceNowについて更に詳しく知りたい方は、弊社のServiceNow導入サービスにぜひご相談ください。
ServiceNowに熟知したSTSメンバーがよりよいシステム構築をご提案します。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。

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2023年中途入社。ServiceNowの案件に携わっています。毎日おやつを食べて頑張っています。