
初めまして、山本と申します。普段私は社内の「プロジェクトルーム」という小部屋で仕事をしています。この度、BS事業部でIoTの活動を始めることとなりMESHを購入してもらったのですが、今回はMESHを利用して「プロジェクトルーム」の課題を解決すべく、IoTソリューションを開発してみましたので、紹介したいと思います。
ちなみに「プロジェクトルーム」ですが、こんな感じでいい感じに閉ざされた空間になっていてこの環境にはいろいろな課題があります。

MESHとは??
MESHは、「MESHタグ」と呼ばれる無線電子タグと、「MESHアプリ」と呼ばれるMESHタグとBluetoothで連携するアプリを使って、難しいプログラミングや電子工作の知識がなくても、簡単にIoTを体験できるソリューションです。
また、IFTTTアプレット連携サービスを利用することで、MESHタグで取得したデータをLINEやFacebookなどに連携することも可能です。詳しくはこちらのページをご覧ください。
現状の課題とねらい
で、肝心のプロジェクトルームの課題ですが、個人的には大きく分けて2つ課題を感じています。
課題
- プロジェクトルームの電気の消し忘れ
今のところ無い(と思っている)が電気を消し忘れていないか、帰り道にふと思い出していつもドキドキしています。 - プロジェクトルーム外の状況がわからない
誰かと話したいときなどプロジェクトルームの外に出て、その方が自席にいるか確認しないといけない。
課題に対してのねらい
- プロジェクトルームの電気の消し忘れについて
プロジェクトルーム内の電気は、他の執務スペースと連動していないため、退社時に電気を消して帰らないといけないが、帰り道に消し忘れたのではないか不安になることがあるので、ちゃんと消したことを認識できるようにしたい。 - プロジェクトルーム外の状況がわからないについて
閉ざされた空間なので、プロジェクトルームの外の方が自席にいるのかを確認するには、プロジェクトルームの外に出て確認しないといけない。確認するのは地味に面倒なのと、確認してもだいたいいない。特にBStyleでも紹介されていた加藤さん。仕事上、絡みが多いのですが人気者なのでほとんどいない。
作ってみたもの
電気消し忘れ監視装置
使うもの
- 動きセンサー(3軸センサー)
- 明るさセンサー(照度センサー)
- LINE
仕組み
動きセンサーをドアに取り付け、動きセンサーが開け閉めを検知すると、その際の明るさセンサーの値(照度)をLINEに通知する。通知された値(照度)により消し忘れが判断できる。値(照度)が高い場合、消し忘れなので必ず戻って消すこと!
※誰がプロジェクトルームの最終退出者になるか分からないため、プロジェクトルームメンバーのLINEグループに通知するように設定。
カトランプ
使うもの
- 人感センサー
- LEDセンサー
- 加藤さん
仕組み
加藤さんの自席横に人感センサーを取り付けておき、反応するとプロジェクトルーム内のLEDセンサーが点灯。LEDが点灯していない=加藤さんがいないと判断できる。
ちなみに、この人感センサー「24時~5時」の間に反応したら、「不審者検知」とLINEに通知が来るように設定してあるのですが、時間帯的に通知が来たら…それはそれでちょっと怖い。
なんちゃって出退勤管理
使うもの
- 動きセンサー(3軸センサー)
- Evernote
仕組み
動きセンサーがドアの開け閉めを検知すると、開け閉めの際の日時をEvernoteのノートに書きこむ。誰がドアを開け閉めするか分からないのでなんちゃって(目安)です。EvernoteはPC版との同期が可能なので色々と使えそう。
お肌の潤い監視装置
使うもの
- ボタンセンサー
- LEDセンサー
- LINE
仕組み
ボタンセンサーのボタンを押した際に、その時点のプロジェクトルーム内の温湿度をLINEに通知。その内容によってプロジェクトルーム内の空気清浄機の設定を変更する。湿度が低い場合に加湿機能を強くするとか、プラズマクラスターをONにするとか。ただし、現状設定を変更するのは人間。ここを自動化したい…。
やってみて思ったこと

以上、GPIOセンサー以外のMESHセンサーを一通り使って、IoTやってみたのですが感じたことは以下の通り。
- アイデアを考えるのは難しいがうまくハマると面白い
一番のキモであり大変なのは「センサーをどう使うか」を考えるところ。やっぱIoTってアイデアに依存する部分があるなと実感。
けど、その分ハマると「やってやった感」を感じられる。 - MESHはIoTのとっかかりにもってこい
GUIを使ってD&Dするだけで簡単にIoTを体験できる。いろんなセンサーがあるのでアイデアを考えるのが楽しい。考え方の幅を広めたりするのに◎。 - ノンプロで作りやすいがデバッグが大変
思った通り動かないときに何が原因なのか分かりづらい。各センサーのつなぎ方を間違えて勝手にセンサーが反応して、大量にLINEに通知が飛んでめっちゃ焦った。 - 改めて「ITは世の中を便利にする手段」なんだなと
今回の場合、電気の消し忘れとカトランプは、私にとってかなり助かった。この2つがあるおかげで、後になって電気を消し忘れてなかったか気にする必要なくなったし、プロジェクトルームの外に出て加藤さんが自席にいるか、確認する手間が省けたので。
まとめ
今回は「MESHを使ってIoTやってみまっし」でしたが、BS事業部では他にも色々とIoTの活動を進めています。次回のIoTの活動報告もお楽しみに!それではまた!
※「やってみまっし」…金沢弁で「やってみよう」的な意味