GCE移行企画(全5回) 第1回 オンプレ仮想マシンをGoogle Compute Engineに移行するにはどんな選択肢がある?

GCE移行企画(全5回) 第1回 オンプレ仮想マシンをGoogle Compute Engineに移行するにはどんな選択肢がある?

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はじめに

本記事は「GCE移行企画(全5回)」シリーズの第1回目の記事です。
本記事ではオンプレ仮想マシンをGoogle Compute Engine(GCE)に移行するにはどんな選択肢がある?どの移行方式を選択すればよい?といった疑問にお答えします。

もっと詳細や、具体的な移行手順が気になる方は以下をご参照ください。
GCE移行企画(全5回) 第2回 インポート機能を利用してオンプレ仮想マシンをGCEに移行してみた!
GCE移行企画(全5回) 第3回 M4CEってなに?わかりやすくまとめてみた!
GCE移行企画(全5回) 第4回 M4CEの環境構築を実際にやってみた!
GCE移行企画(全5回) 第5回 M4CEを利用してオンプレ仮想マシンをGCEに移行してみた!


筆者紹介


ニックネーム:KD

職種    :インフラエンジニア(エンジニア歴4年、Google Cloud歴1年)

経歴    :前職では主にオンプレのサーバや仮想基盤の構築業務に従事。2021/2にシステムサポートに入社し、AWSやGoogle Cloudを利用したクラウド案件にて、インフラ部分をメインに担当。直近では、データ分析系の案件にも従事。



背景/目的


本記事を作成するに至った背景について簡単に説明させていただきます。
約一年前、お客様からオンプレの仮想マシンをGoogle Cloudに移行したいというお話をいただき、移行方法や手順を調査したところ、 具体的な手順を説明したサイト(公式サイト以外で)が全くありませんでした。公式サイトから移行方法を調査しましたが、いくつものドキュメントに情報が散乱しており、 それらの情報を網羅的に整理するのに時間がかかりました。。。
また、英語を日本語に翻訳しているためか、難しい表現が多く、本質的な意味を理解するのに非常に苦労しました。。。
もっと、わかりやすく手順を記載したサイトがあればいいのに…

そんな切実な願いのもと、実際にオンプレの仮想マシンをGoogle Cloudへ移行した実績をふまえ、本記事を作成しました!

よって、本投稿の目的を端的に申し上げると以下になります。
この記事を見れば、オンプレの仮想マシンをGCEに移行する最適な方式とその手順が理解できる!!

では、さっそく内容に入ってきましょう!

Google Cloudへの移行について


移行の概要


オンプレの仮想マシンをそのままGoogle Cloud移行するためには、Google Compute Engine(GCE)というIaaSサービスを利用します。 GCEはハードウェアの管理が不要であり、OSレイヤ以上の操作方法はオンプレの仮想マシンと大差ないと思ってもらって問題ございません。
※GCEを詳細に説明すると長くなりますので割愛させていただきます
オンプレの仮想マシンをGCEへ移行する方法は複数ありますので、 それぞれの特徴、メリット、デメリットを説明します。


移行方式


オンプレの仮想マシンをGCEへ移行する方法は以下3つになります。
・インポート機能を利用する方式
・Migrate for Compute Engine(M4CE)を利用する方式
・サードパーティーツールを利用する方式

インポート機能を利用する方式
概要
Googleが提供するインポート機能を利用する移行方式です。
オンプレの仮想マシンのVMDK、VHD(X)、RAWのファイル形式からGCEを構築します。 ファイル形式によって移行手順は異なります。第2回にて詳細を説明します。

メリット
・移行に伴うコストがかからない
・手順がシンプルであり、移行のハードルが低い

デメリット
・複数の仮想マシンを一括で移行することができない(1台ずつの移行となる)
・一部のOSにおいて、仮想マシンの設定変更を実施する必要がある

最適な用途
・移行する仮想マシンの台数が少ない
・移行に関わるコストを抑えたい

Migrate for Compute Engine(M4CE)を利用する方式
概要
Migrate for Compute Engine(M4CE)と呼ばれるGoogleが提供する移行ツールを利用した移行方式です。 環境構築に手間がかかりますが、移行プロセスの自動実行が可能であり、大規模な移行に最も適しています。

メリット
・複数の仮想マシンを一括で移行することが可能
・何度でも繰り返し移行することが可能
・移行によるダウンタイムが発生しない
・移行テストが容易
・複数の移行元環境(vSphre、AWS、Azure、物理)をサポートしている

デメリット
・環境構築(ネットワーク、サーバ構築など)のハードルが高く、技術的な知識が必要となる
・M4CE特有の概念や専門用語が多く、それらを理解するのに時間を要する
・移行に伴うコストがかかる

最適な用途
・VMwareやAWSなどの他クラウドを利用している
・移行する仮想マシンの台数が多い

サードパーティーツールを利用する方式
概要
Veeam Backupなど、Googleにより検証済みのサードパーティツールを利用する移行方式です。

メリット
・ライセンスを保有していれば、追加コストが不要
・サードパーティツールに精通している場合、他の移行方式に比べて楽に移行できる

デメリット
・サードパーティーツールのライセンスを保有していない場合、ライセンスコストがかかる
・ブラックボックス化されていることが多く、問題発生時の対応が難しい
・サードパーティーツールによって手順やサポート対応の有無が異なる

最適な用途
・サードパーティツールのライセンスを保有しており、使い方にも精通している

本記事シリーズでは、「インポート機能を利用する方式」、「Migrate for Compute Engine(M4CE)を利用する方式」の手順について説明します。
サードパーティツールは製品ごとに手順が異なりますので、省略します。

まとめ

本記事のまとめは以下になります。
・本記事シリーズは、「オンプレの仮想マシンをGoogle Cloudに移行する最適な手順が理解できる」ということを目的としている
・オンプレの仮想マシンをGoogle Cloudにそのまま移行したい場合は、GCEを利用する
・オンプレの仮想マシンをGCEに移行する方式は、3つに分類される
・インポート機能を利用する方式は移行台数が少ない場合に最適な移行方式である
・Migrate for Compute Engine(M4CE)を利用する方式は、移行台数が多い場合に最適な移行方式である
・サードパーティーツールを利用する方式は、すでにライセンスを保有しており、使い方にも精通している場合に最適な移行方式である

GCE移行方式のメリットデメリットがわかったところで、具体的な設定方法をみてみましょう!
インポート機能を利用する方式
GCE移行企画(全5回) 第2回 インポート機能を利用してオンプレ仮想マシンをGCEに移行してみた!

Migrate for Compute Engine(M4CE)を利用する方式
GCE移行企画(全5回) 第3回 M4CEってなに?わかりやすくまとめてみた!
GCE移行企画(全5回) 第4回 M4CEの環境構築を実際にやってみた!
GCE移行企画(全5回) 第5回 M4CEを利用してオンプレ仮想マシンをGCEに移行してみた!
をご覧下さい。

また、弊社ではGoogle Cloudに力を入れており、クラウド(GCE、サーバーレス)移行、データドリブン、クラウドネイティブといったキーワードでお困りのこと(提案、見積などなど)がございましたら、こちらからどしどしお問い合わせください!

※本記事は2021年4月時点の内容を記載しております

参考URL
https://cloud.google.com/compute/docs/import
https://cloud.google.com/migrate/compute-engine/docs/4.11/getting-started

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BSG事業部2021年2月 中途入社。入社後はGoogleCloudのスーパーハイパーウルトラメガなんちゃらプロフェッショナルとなれるように日々精進してます。