2020年6月22日
【WordPress】どちらが優先?実ファイル・実ディレクトリとの共存
- Category 開発ブログ(技術ブログ)
ここでは「WordPress」のお話をしたいと思います。
WordPressは世界シェアNo1のCMSです。
2020年1月時点でも、CMSシェア60%を締めダントツのトップでございます。
さて、「WordPress」をお使いのみなさま。
使っている中でこんな「疑問」「お悩み」はありませんでしょうか?
・WordPressでつくったコンテンツもあるし、
実ファイル(HTMLファイルやPHP)で作ったコンテンツもある
・WordPressの中に、
自分でつくったHTMLファイルやディレクトリを一緒に置きたい、同居させたい
・そもそも、WordPressと一緒に置いても大丈夫?
結論を申し上げますと、
「WordPress」内に、自分でつくったHTMLやディレクトリなどの「実ファイル・実ディレクトリ」を置いて表示することは可能です。
表示される優先順位や傾向について、実際に順を追って見て行きましょう!
はじめに
セットアップ済みのWordPressを使って見て行きます。
ドメイン | test.my-homepage.local |
パーマリンク設定 | /%category%/%post_id%/ |
カテゴリスラッグ | colors |
カテゴリURL | test.my-homepage.local/colors/ ※上記パーマリング・カテゴリスラッグの設定で、 このようなURLが動的に生成されます |
実ファイル | orange.html |
ケース1.まずはWordPressのみ
「colors」のディレクトリが存在しないことにご注目ください。
ブラウザで「/colors/」をアクセスすると、一覧ページを表示することができます。
これは、WordPressは「パーマリンク設定」をもとに「/colors/ は、カテゴリのURLだよ」ということを判断してくれためです。
このように動的にURLを生成してくれるのもWordPressの特徴です。
ケース2.実ファイルを置いてみよう
ブラウザで 「/orange.html」 にアクセスします。
WordPress内でも実ファイルの表示ができました!
ケース3.カテゴリスラッグと同じ名前のディレクトリを設置
ブラウザで「/colors/」にアクセスします。
ページが表示されなくなりました。WordPressのカテゴリURL「/colors/」を設定していても、実ディレクトリが優先されています。
ケース4.実ディレクトリに実ファイルを置いてみよう
ケース2で使った「orange.html」のファイル名を「index.html」に変更し、「/colors/」の下に置いてみます。
ブラウザで「/colors/」にアクセスします。
ケース2と同じように「おれんじページ」の表示ができました。
WordPressのカテゴリURLが「/colors/」を設定していても、実ディレクトリ内の実ファイルが優先されています。
まとめ
- ・WordPressは動的にURLを生成するため、実ディレクトリがなくても表示できる
- ・WordPress内に実ファイル(HTMLファイルなど)を置いて表示することができる
- ・WordPressで使っている(カテゴリスラッグなど)名前と同じファイル名、ディレクトリ名を一緒に置くと実際のファイル/ディレクトリを優先して表示する
サイトによってはWordPress内でコンテンツを管理しつつ、部分的にファイル・ディレクトリを設置するケースもあると思います。
実際にファイル・ディレクトリを置いてお使いいただけますので、ぜひお試しください。
次回は、今回の応用編を紹介します。
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