新卒で入社して2年目になり、現在は客先にて保守業務に携わっています。
大学では図書館学を専攻する学部に所属していました。その名の通り、主に図書館のことを勉強するなかなかにレアな学部です。
そんな学部に入るくらいなのでもちろん読書が好きで、小学校の頃は下校中に歩きながら本を読んでいました。
就職活動ではIT業界を志望してSTSに入社し、今に至ります。
図書館とIT業界
図書館とIT業界、一見関係なさそうな2つの業界ですが、共通点もあるんです。
司書と言うと、貸出カウンターで本の貸し出しをしているイメージが強いかと思いますが、司書の業務の中にレファレンスというものがあります。
「○○について調べている」「□□のことが知りたい」といった利用者の相談を受け、それに合った資料を探し出して提供するという業務です。
これって、顧客が抱える問題点を技術によって解決するという、私たちの仕事とよく似ていると思いませんか?資料とシステムという手段の違いはあれど、
自分の知識で人の役に立つ!という点は一緒ですよね。
前置きが長くなりましたが..
今回は若手社員の方にとって参考になる本をご紹介します。
1年間業務に携わった中で、役に立った知識や考え方を身に付けられた本、また仕事へのモチベーションをアップしてくれた本、といった観点から選びました。
会計知識は色々な場面で役に立つ!
皆さんは会社の決算書を読んだことがありますか?数字だらけです。数字しか書いてありません。
ですが、読み取り方さえ知っていれば、その会社の置かれている状況や、力を入れていることなど、様々なことが読み取れます。
その読み取り方と言うのが「会計」です。
基本的なものでも、会計知識は存外様々な場面で役に立ちます。お金に関係するシステムは多いですから、配属されたプロジェクトの中で活きてくることもあるでしょう。
そんなときはさりげないワンポイントアピールで上司からは「おっ、こいつできるな」と高評価をもらえること間違いなしです。会計身に着け得です。
顧客企業の決算書や決算発表の資料からも、顧客が実現したいことや、私たちが関わるプロジェクトに求めているものが見えてくるかもしれませんよ!
この本は2人のサラリーマンの会話に沿ってストーリーが進むという形式で、その中で会計の基本的な用語を覚えられます。
小説に近い感覚でとても読みやすく、会計知識を身に付ける取り掛かりとして最適です。
数学が苦手だったアナタに!
300年以上誰も証明できなかった数式が、ある数学者によって解き明かされるまでの物語です。
難しい数学の話か?と思われるかもしれませんが、専門的な話も出てきませんし、数学が大の苦手の私でも楽しく読めたので心配ありません。
数学に情熱を燃やす数学者たちのドラマがとても魅力的です。プ○ジェクトXやプ○フェッショナルが好きな方は是非。
ひたすら一つのことに打ち込む一途さといいますか、一つの力を磨き続ける格好よさに読んでいる側も火をつけられてしまう、そんな一冊です。
読み終わった後は何だか頭が良くなった気がしますし(?)、数学、ひいてはプログラミングがちょっと好きになること間違いなしですよ!
自分の直感、どう活かす?
有名な棋士の羽生善治さんが「直感」についてご自身の考え方をまとめた本です。
プログラミングでの直感というと、ここの実装はこうした方が良さそうだ、
バグの原因は大体このあたりだろう、といった感じでしょうか。
将棋の対局に制限時間があるように、私たちも限られた時間の中で成果を出さないといけません。
うんうん30分悩むのと、一目見た直感で同じ結論を出せるとしたら、後者の方が圧倒的にコスパが良いですよね。
では、そんな直感力を磨くにはどうしたらよいのか?
そもそも直感とはそんなに信用できるものなのか?
気になる方はぜひ手に取ってみてください。
上に書いた内容以外にも、仕事や日常生活に活かせる考えばかりです。
千円とちょっとで業界トップの人間の思考を知ることができるのも、読書の魅力ですよね。
最後に
いかがだったでしょうか?
社会人生活の中で読書の時間を作ることはなかなか難しいかもしれませんが、
読書は必ず自分の中(もしかすると外にも)に変化をもたらしてくれます。
気分転換にはもってこいなので、皆さんも気になる本があれば是非手に取ってみてください。
良い読書ライフを!