このたび当社は、ServiceNowが開催する「ServiceNow Hackathon 2026」に参加しました。
ServiceNow Hackathonは、ServiceNowが主催する開発コンテストです。参加チームは、ServiceNow AI Platformを活用しながら、企業や社会が抱える課題を解決するアプリケーションやサービスの企画・開発に取り組みます。
2026年のテーマは「そのAIは、人が活きる。」です。
参加チームは約1か月の開発期間の中でアイデアを形にし、7分間の動画として成果を提出します。全国から多数のチームが参加する中、私たちチームSTSは各拠点を横断したメンバーでチームを結成しました。
今回のHackathonでは、教育現場に着目し、 「先生と生徒をひとりにしない!つながる ServiceNow」 というテーマでソリューション開発に取り組みました。
近年、教育現場でも働き方改革が進む中、依然として、教員には以下のように多岐にわたる業務が求められる状況が続いています。
- 生徒指導
- 保護者対応
- 進路支援
- 各種事務作業
- 校内外の情報共有
その結果、生徒一人ひとりと向き合うべき時間が十分に確保できないケースも少なくありません。 また、生徒側も悩みや不安を抱えていても、教員へ相談するハードルが高く、支援の機会を逃してしまうことがあります。 私たちは、
「先生が生徒に向き合い、必要な支援を適切なタイミングで届ける仕組みが必要ではないか」 と考えました。
そこで開発したのが、
AIを活用した教育機関向け支援プラットフォーム です。本ソリューションでは、以下の内容を一つの仕組みとして提供します。
- 生徒の状況分析
- 校内や関係機関との情報共有
- 問題管理やフォローアップ管理
- アンケートを基にした所感提案
AIが上記の支援を実施することで、教員の事務作業に費やす時間を削減し、生徒と向き合う時間を創出できると考えました。また、フォローを必要としている生徒の検知も行えるので、生徒の兆候を見逃さず、適切なフォローをすることを可能にします。
これは単なる業務効率化ではなく、 「人が人と向き合うための時間をAIが生み出す」 という、今回のHackathonのテーマに沿ったアプローチです。
システム構成は以下のようになっています。
① AIによる情報整理
校務情報、健康情報、アンケートによって生徒から寄せられる情報をServiceNowに集約し、AIが分析します。
② 支援漏れの防止
AIがフォローが必要な生徒の検知を行い、必要に応じて課題管理用のケースレコードの下書きを作成します。
③ 情報共有の効率化
教員や関係機関と情報共有し、問題解決できる仕組みを構築します。
④ AIによる所感提案
収集した情報を活用して、学期末などに教員が各生徒に対して作成する所感の下書きを作成し、業務効率化を図ります。
ポイントとして、意思決定そのものをAIに任せるのではなく、AIが判断材料を提供し、人が最終判断を行う構成としました。
今回のHackathonでは、AIを活用したソリューションを開発するだけでなく、開発プロセスそのものにもAIを取り入れるという点がポイントでした。
チームSTSでは、ServiceNowのAI開発支援機能である Build Agent を活用しました。 Build Agentは、自然言語による指示をもとにアプリケーション開発を支援する機能です。 従来の開発では、設計書の作成や画面構成の検討に多くの時間を要します。しかし、Build Agentとの対話を通じてアイデアを素早く形にすることで、限られたHackathon開発期間の中でも短期間でプロトタイプを構築できました。
また、実際に教育現場へ本ソリューションを提案する際も、Build Agentを活用することで教職員の方々の負担にならないような超アジャイル開発が実現できると考えています。
本ソリューションの導入によって、以下のような効果が期待できます。
今回のHackathonでは限られた開発期間の中でプロトタイプを構築しました。 しかし、今回構築した内容以外にもさらに教育現場の業務改善につながる機能を盛り込んでいけると考えています。
- 生徒管理や申請管理
- GIGA端末などの資産管理
- コンプライアンス管理
- 生成AI統制管理
上記の機能拡張を進めることで、さらに価値の高いソリューションへ発展できると考えています。
今回作成した発表動画は当社YouTubeチャンネルに公開する形で提出を行いました。
先日、本選進出の結果発表がありました。残念ながら、チームSTSは本選進出とはなりませんでしたが、ServiceNow Hackathon2026への参加を通じて、私たちはAIと人との理想的な協働の形について改めて考える機会となりました。
今回提案した 「先生と生徒をひとりにしない!つながる ServiceNow」 は、教育現場の課題解決を目指した私たちなりの挑戦です。 今回得られた知見を今後の活動やお客様への提案にも活かしていきたいと思います。
(よろしければ昨年のブログもご覧ください。)
最後に、ServiceNowについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ当社にご相談ください。