2017年1月5日

エンジニアがどうしてLINEスタンプを描くことになったか [LINEスタンプ制作第2弾]


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はじめまして。BS事業部の恩田と申します。
入社6年目くらいのSEです。

今回はBS事業部で公開しているLINEスタンプに関するエピソードを紹介させて頂きます。
真面目な話題が多い中少々浮いた内容になってはいますが、BS事業部にはこういう一面もあるんだなあと微かにでも感じて頂ければと思います。

0.はじめに

山崎さんの記事でも紹介されている通り、BS事業部ではLINEスタンプも公開しています。
その中で最初にリリースされた「(定時退社を)夢見るひつじ」を作成したのが私です。
image01※2020年4月をもって、販売は終了しました。
誰でしょうかGOサイン出したの。

ともかく第1弾ということもあり、公開までには色々なことがありました。
そこで、企画の立ち上げ~スタンプのリリースまでをざっと振り返ってみたいと思います。

1.立ち上げの経緯

私の同期には「入江さん」と言う超人がいます。
この人からの勧誘がすべての始まりでした。(※入江さんの記事はこちら

2014年2月末、私は入江さんに呼び止められ、とあるニュースを見せられました。なんでもLINE上で自作のスタンプを自由に売れるようになるとのこと。入江さんは満面の笑みで言いました。

「YOU、作っちゃいなYO」

始まりはこうでした。確か。

当時BS事業部では新サービスへの挑戦に力を入れていました。そんな中に舞い込んだLINEクリエイターズマーケットのニュース。同期の気安さと、いくつかの案件でイラスト作成の経験があったのとでこいつぁいいやとロックオンされたのでしょう。
この後事業部内のチャレンジ創造委員会を巻き込み、企画はスタートしました。

2.いざイラスト作成

イラストを作成するにあたり、方針は以下のようになりました。

 ・SE(システムエンジニア)が見てクスッとなるようなスタンプにする
 ・イラストはPowerPoint®で作成する


なんでプレゼンテーションソフトのPowerPoint®?
イラストツールを買うお金がなかったんです。でもPCにOfficeの製品は入っていたんです。

「ツールが無いならOfficeを使えばいいじゃない」を地で行っていたらPowerPoint®でしかイラストが描けなくなっていたんです。

「パワポで絵を描く」と言うとポカーンとされることが多いので、ここに証拠を提示します。

ここに1冊の本があるじゃろ?image02

これをこうじゃimage03

わかりづらいかと思いますが、この本はすべてPowerPoint®上で図形(オートシェイプ)を重ねて作っています。

私がPowerPoint®狂になった経緯はさておき、「パワポで作ったってだけでもネタになるんじゃない?」と肯定的に受け止めてもらえたため、このまま突き進むことにしました。

そして問題が1つ。
当時私はガラケーを使用しており、LINEはもとよりスタンプがどういうものかよく分かっていない状態だったのです。

とりあえず入江さんからスタンプの概要をレクチャーしてもらい、自分なりに噛み砕いてSEっぽい言葉を組み合わせて作った試作1号がこちらです。

image04

今なら言えます。どこで使えと。

第1回目の打合せでこれを持ち込み、やんわりコレジャナイとツッコミを受け、「SEのあるあるネタを盛り込もう!」とアドバイスを頂き、改めて作った試作2号がこれらです。

image05
image07
image08etc etc(一部画像に加工を施しております。)


勿論、ほとんどが即没でした。
再度ツッコミを受けつつも「帰りたい」の羊が採用になり、この路線でイラストを作成していくことになりました。羊にした理由は、詳細は省きますが「なんかSEって羊っぽい」と感じたからです。

この後事業部内でSEとしての経験談やスタンプのネタやを募集し、作成した70近いイラストの中から40個をチーム内で選んでもらい、LINEクリエイターズマーケットへの申請を行いました。


作成中に思ったのですが、ここの人たち、寛容にも程があるんじゃないかと。

SEあるあるで検索すると、明るい話題はあまり引っ掛からないのです。
作っておいて何ですが、こういうネタで会社から出そうとすると色んな所からストップがかかるのではとハラハラしておりました。
ところがどっこいチームの人はブレーキをかけるどころか笑顔でサムズアップしているし(さすがにあまりにもな物は指摘してもらえましたが)、申請時にも特にストップはかからずで、終わった後ちょっと放心しました。

3.並行しての公開準備

イラストを用意するだけではスタンプを公開することはできません。
会社から出す以上、諸々の手続きが必要になってきます。ですが私は画像の用意にほぼ専念することができました。画像の用意に並行して、件の入江さんが諸手続きを進めてくれていたからです。
そこらへんの流れを、私が把握している範囲でダイジェストにてお送りします。

<<ダイジェスト>>

入江さん:「企画書作ったよー」
私   :「おおー」
入江さん:「事業部長と支社長に話してきたよー」
私   :「えっすごい」
入江さん:「事業部内でアイディア募集するよー」
私   :「ありがたいですー」
入江さん:「全社の同期にPRしといたよー」
私   :「えっ」
入江さん:「本社にも話いったよー」
私   :「ハァン!!?」
入江さん:「稟議通ったよー商標登録したいってー」
私   :「ヘァ゙ッ!!?」
入江さん:「スタンプ審査通ったよー販売開始ボタン押してー」
私   :「σ(゚□゚ ;)!?」
入江さん:「ニュースリリースに掲載されたよー」
私   :「ワーオ…」

以上、物凄く端的に書くとこんな感じでした。
事業部長の角田さんが積極的に協力してくださったのも大きいのですが、通常の業務もこなしつつ、短期間で偉い人を次々巻き込みながら諸手続きをこなしていったこの人は化け物か何かだと思います。
もとい、この人には頭が上がりません。

なお、この企画はもっとこじんまりした、事業部内で完結するものだと思っていましたので、本社に話が行ったと聞いた時には

(:.;゜;益;゜;.)!!?

↑内心こんな顔してました。

4.リリースのそのあとに

第1弾のリリース後、新たにスタンプチームが立ち上がりました。
その中で山崎さんのスタンプもリリースされ、私ももう1種リリースしました。

思えば、ツッコミを受けながらもイラストを作る過程は本当に楽しかったですし、第1弾の作成時から沢山の方に声をかけて頂けて非常に嬉しかったです。第2弾以降でスムーズにリリースができるようになったのも、第1弾での下地があってこそでした。

温かく見守ってくださった角田さん、マネージャの皆様、アイディアを下さった事業部の皆様、サポートして下さったスタンプチームの皆様、その節は大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

5.おわりに

スタンプ作成がひと段落した頃、要望があってパワポを使った画像作成のハウトゥーを社内で展開しました。

別部署の人には「先生と呼んでいいですか?」と言われました。
同部署の人には「hentai 」と呼ばれました。

そんなBS事業部が私はとても大好きです。

2017年1月5日 エンジニアがどうしてLINEスタンプを描くことになったか [LINEスタンプ制作第2弾]

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